映画のアドリブ吹き替え
この中でいちばん楽しくて、いちばん難しいドリルです。ボタンを押すと、ソ連映画のワンシーン(モスフィルム公式チャンネル)が音なしで始まります。やることは、画面にいる全員をその場で吹き替えること。男も女も、脇役も、ベンチのおばあさんも。大事なのは感情と人物像を当てることで、せりふの中身は自分で考えて構いません。
子どもにも、昔のアニメで育った人にも、ソユーズムリトフィルムのアニメ吹き替えがあります。「くまのプーさん」「チェブラーシカ」「ブレーメンの音楽隊」など40本近くそろっています。
使い方
- 「シーンをもらう」を押すと、モスフィルムの映像がランダムに埋め込まれ、自動再生されます。音はオフです。
- 画面の人物を見て、すぐにその人のせりふを話し始めます。人物ごとに声色と抑揚を変えてください。
- 元のせりふを当てにいかないこと。自分で考えます。合わせるのはシーンの感情とリズムです。
- 飽きたら「次のシーン」へ。締まりがほしいときは30/60/90秒のタイマーを使ってください。
- 自分の吹き替えを見たいときは「吹き替えを録音」を押してください。カウントダウンのあとシーンが頭から始まり、マイクが声を録音します。「自分の吹き替えを見る」で、同じシーンをあなたの声つきで再生できます。音声はダウンロードでき、シーンのリンクを友だちに送ることもできます。
コツ
- まずシーンのリズムを読みます。速く言い合っているなら、せりふは短く鋭く。窓の外を見て考え込んでいるなら、長くゆっくり。
- 同じ場面の二人は声で描き分けます。片方を高く片方を低く、または片方を落ち着かせて片方を焦らせる。誰が話しているか聞いて分かるように。
- せりふのない脇役が映っていたら、反応を足してあげてください。「なんだこれ」「また始まった」。それだけで場面が生きます。
- 重い場面を引いても心配いりません。悲しい画といいかげんな吹き替えの落差がいちばん笑えます。
ほかのドリル
Simultaneous interpreting from English
A random English-language scene with sound — classic cinema or Miami police work from CSI: Miami. Translate the lines into your language on the fly, like a booth interpreter.
お題ロールプレイ
ランダムな役と状況が出ます。声だけで演じてください。「宇宙人に日本のあいさつを教える」から「ドラゴンを大会に誘う」まで。
でたらめ語
意味のない言葉だけでひと芝居。頼りになるのは感情と抑揚、それに体だけです。
よくある質問
なぜモスフィルムなのですか?
HD/4Kの作品が数千本あり、埋め込みが公式に開放されている公式チャンネルだからです。ソ連のコメディやメロドラマは練習向きの宝の山で、せりふが多く、人物が濃く、状況も分かりやすい。難解な作品はありません。
この映像を配信に流してもいいですか?
権利の面では、音を消していても他人の映像を自分の配信に流すのは避けたほうがいいです。安全なのは「画面外」のウォームアップとして使うこと。別の画面や端末で開いて、映像は配信に乗せずに練習してください。
人が映っていないシーンが出たら?
ナレーションも即興です。語り手の声で画面の出来事を説明してください。あるいは監督のふりをして解説するのもありです。「ここ、りんごの噛み方が実にきれいですね…」。乗らなければ「次のシーン」を押してください。
自分で吹き替えて、仕上がりを聞くにはどうすればいいですか?
シーンを出して「吹き替えを録音」を押します。「3、2、1」のカウントダウンのあとシーンが頭から始まり、マイクが録音します。止めるときは「停止」。「自分の吹き替えを見る」で、同じシーンを録音と一緒に再生します。気に入らなければ「録り直す」。録音はいつも同じ秒から始まります。
録音はどこに保存されますか?動画はダウンロードできますか?
録音はどこにも送信されません。このタブの中にだけあり、タブを閉じると消えます。音声は「音声をダウンロード」で保存できます。動画ファイルはありません。シーンはモスフィルムの YouTube チャンネルから再生されているので、サイト側で声と合成できないからです。そのかわり、同じシーンのリンクを友だちに送れます。それぞれ吹き替えて、聞き比べてみてください。